REPORT活動報告

西福寺で実施すること、実施したことを随時掲載しています。是非御覧ください。

2018年度 報恩講

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法話は三河すーぱー絵解き座 座長の梛野明仁師にお話しいただきました。

絵解きとは、宗教的絵画をわかりやすく説明する話芸です。始められた平安時代末期当時は文字の読めない人びとにも仏教の教えを伝えるための手段として行われていました。

絵解きの娯楽要素は掛け軸から紙芝居、現代のテレビへと受け継がれています。 報恩講では、本堂左余間(向かって左奥の上がったところ)に親鸞聖人の生涯が描かれた『御絵伝』という掛け軸を西福寺では4幅を掛けています。

今回、梛野師には複数年をかけてその四幅の絵解きをしていただく第一回目となりました。初めに『御絵伝』の見方として、下から上へ場面が移っていくことと、各場面を区切る雲間の説明から、最初の場面である親鸞聖人が生まれ、得度をする様子のお話でした。得度した約八五〇年前の平安時代末期は、相次ぐ天災のため深刻な飢饉が起こり、多くの人々が飢え死にしていく状況でした。その飢えに苦しむ人々の様子を『餓鬼草紙』を紹介されたことは、現代とのギャップが大きく衝撃的でした。

琵琶を使い独特な口調の絵解きは、話に没頭してあっという間に時間が過ぎてしまいました。また今年の報恩講の梛野師の絵解きが楽しみです。