REPORT活動報告

西福寺で実施すること、実施したことを随時掲載しています。是非御覧ください。

2017年度 秋季永代経法要が勤まりました!

_DSC9508

2017年9月28日(木)に2017年度秋季永代経法要が勤まりました。

今回も天候が不安定の中、たいさんのご参詣をいただきました。

 


法話は毎年秋の永代経にご講師としてお招きしている愛西市専随寺の石原和久さんです。

永代経法要の意義を歎異抄のことばを引用してお話いただきました。

++++++++++++

 

「煩悩具足の凡夫・火宅無常の世界は、万のこと皆もってそらごと・たわごと・真実あることなきに、ただ念仏のみぞまことにておわします」

 

++++++++++++

<現代語訳>

私たちは煩悩をことごとく具えている凡夫であり、この世の中はまるで火のついた家のように危険に満ち、変化して止まない無常の世界。こうした無常の世の中を煩悩を抱えながら生きる凡夫のいとなみは、あらゆることが、みなことごとくうそやいつわり、中身のないものものばかりで、真実のことは何一つありません。ただ本願の念仏だけが、永遠に変わることのない真実である。

 

「そらごと」「たわごと」とは、「空言」「戯言」と書き、うそやいつわりの言葉、中身のない言葉という意味です。

ですので、「世間には、うそやいつわりの言葉、中身のない言葉ばかりで、まことの言葉はないのですが、しかしただ一つ、念仏のみがまこと(真実)の言葉なのです」と親鸞は言っています。

 

「南無阿弥陀仏」の念仏は、迷いの中に生きる自分の姿を照らし、生きる道筋を指し示してくれる言葉です。

 

「永代経」とは、永代にわたって、読経というかたちで仏さまの言葉(教え)に、私と私に続く縁のある人たちが出遇い続けていく仏事です。それは私に先立って人生を歩み、人生を終えていかれた大切な方々の「死」をご縁にして、その「南無阿弥陀仏」の念仏に出遇い、私のいのちをいただくのです。